

ポジ仙人。
僕、自慢じゃないですけど本を読むのが超苦手なんですよ……
だって難しいし時間もかかるじゃないですか〜。
僕なんかが読んでも理解できないですよ、きっと。

だが安心して大丈夫じゃよ。
難しい本はできるだけ省いているから、ネガ男くんでもスラスラ読めるはずじゃ。
しかもどれも手頃な価格で買える本ばかりじゃからの〜。

じゃあ、ちょっとだけ気が楽になりました!
早くどんな本があるのか教えてくださいよ〜。

まぁ、前向きになってくれたから良しとするか。
紹介する本の中には終活がテーマのものもあるが、それだけに縛られずに、幅広く「読んでおきたい本」と「その理由」を紹介していくから、みなさんにも参考になる本があれば嬉しいの〜。
はじめに
ポジ仙人が言うように、ここではできるだけ「誰でも読みやすいもの」をご紹介することを心がけています。
なぜなら、ほとんどの人が「終活においては初心者」だからです。
かと言って気にする必要は何もありません。みんながみんな、初心者なんですから。
時間に余裕がある方は、変に気負わずに無理なく読めそうな本からゆっくり手にとってみてください。
逆に時間に余裕のない方は、必要なジャンルの本を手にとってササッと読むのもいいでしょう。
また、価格についても、中には1,000円を超えるものもありますが、基本的に数百円で読めるものを優先的に紹介していますので、手を伸ばしていただきやすいかと思います。
さらに、中にはAmazonが提供する電子書籍サービスのKindleにKindle Unlimitedというサービスの対象本も何冊か入っています。
これは月額980円を払えば対象の電子書籍が読み放題になるサービスなのですが、初回限定特典で30日無料体験が受けられます。
もし興味のある本で対象本が2冊以上あった場合は、Kindle Unlimitedに登録して30日以内にすべて読みきってしまえば、その本はすべて無料で読むこともできます。
※電子書籍なので、スマホやタブレット、パソコンでKindleアプリのインストールが必要です。
この辺りは上手く活用しながらお得に読んでくださいね。
ただ、タイミングによってはKindle Unlimitedの対象本が対象から外れていたり、逆に対象から外れていた本が対象になっている可能性もありますので、気になった本はAmazonでご確認いただくようお願いいたします。
また、Kindle Unlimitedは30日を経過すると自動的に課金されてしまうため、継続したくない方は登録後に自動更新を解除しておくことを忘れないようご注意ください。
もくじ
まず最初に読みたい本
ご自身の終活をされる方も、親御さんやパートナーの終活をお手伝いされる方にも、すべての方に読んで欲しい本をご紹介します。
僕の死に方 エンディングダイアリー500日 | 金子 哲雄
形式:単行本・文庫
当サイトが考える、「まず最初に読んでいただきたい本」がこちらです。
流通ジャーナリストとして一時期メディアで大活躍されていたものの、41歳の若さで急逝した金子さん。
金子さんの“完璧”と言われたほどの終活は、当時大きな話題となりました。
生前に斎場を自ら手配されただけでなく、遺影や祭壇に飾る花、参列者にふるまわれた仕出しの料理にいたるまで金子さんがすべて決められ、参列者に配られた会葬礼状も金子さん自身が準備されたそうです。
金子さんを襲ったのは「肺カルチノイド」という病気でした。
この肺カルチノイドは通常タイプでさえ10万人に1人という稀有な病気にも関わらず、金子さんは”組織型”という数千万人に1人しか発病しないというものでした。
病気が見つかり、自分に残された時間が限られていることを悟った金子さんは、まさに「金子さんらしく、金子さんにしかできないであろう完璧な終活」をされました。
しかし、この本で本当に学んでいただきたいことは金子さんの「終活の準備のすごさ」よりも、「金子さんと奥さまの生き方」です。
金子さんが流通ジャーナリストになるまでの経緯は「子育て」という視点から見ると、「子どもの才能を伸ばすための親のあり方」が学べますし、金子さんと奥さまの結婚までの軌跡からは、「真の人生のパートナーとは、どんな関係なのか」ということが学べます。
奥さまの「ふたり揃ってようやく一人前なんです」という言葉が、お二人の関係の素晴らしさを見事に表現されていると思います。
また、金子さんが自ら語る闘病生活のエピソードは、「自分の大切な人が病気になったとき、自分はなんと声をかけてあげたらいいんだろう。何ができるんだろう?」と、深く考えられるようになるはずです。
さらに、金子さんが自分の死を覚悟してからの行動は、決して「死の準備」ではなく、「自分の人生を全力で生ききること」だったことが分かります。
もっと言えば、「死後においても、生き続けること」だったのではないかと思います。
「”生きる”とはどういうことなのか?」
「”死ぬ”とはどういうことなのか?」
この答えのない深い問いに対して、本書を通して向き合ってみてください。
子どもが読みたい本
親御さんの終活のお手伝いをお考えの方にお読みいただきたい書籍のコーナーです。
相続や生前整理などのコーナーでも子どもが読んでおきたい本が出てくるので、合わせて読んでおくと、しっかり知識を着けられます。
親とさよならする前に 親が生きているうちに話しておきたい64のこと | 清水晶子, しりあがり寿
形式:単行本・Kindle
Kindle Unlimited:☓
「親が死ぬまでに、あと何回会えるんだろう?」
こんなことを考えたことのある人は、ぜひこの本を手にとってみてください。
お墓、お葬式、病気、介護、相続……などなど、親の生前にやっておきたいことは実は盛りだくさんです。
しかも今は時代が変わって親と離れて暮らす人が増えています。
「親が亡くなった時に考えればいい」と思っていたら、後々大変な後悔や想いをすることになるかもしれません。
「何を考えておくべきか」はもちろん、「どんな覚悟が必要なのか」も分かる、オススメの一冊です。
マンガ 親が終活でしくじりまして | 寝猫
形式:単行本
「終活の基本を手軽に学びたい」という人にオススメなのが本書です。
マンガなので、とにかく読みやすく、ストーリー形式になっているので、やるべきことが時系列で把握しやすくなっています。
また、終活というテーマだと「気持ちが沈んでしまうんじゃないか?」と心配される方もいると思いますが、この本は終始明るいテンションで描いてくれているため、読みやすさはバツグンです。
まさに「終活の初心者の入門書」と言えるでしょう。
相続対策を学べる本
「相続争いはお金持ちの家だけの話」と思われている方が多いですが、実際はそんなことはありません。
実は家庭裁判所で行われた遺産分割調停のうち、相続財産が5000万円以下の案件が全体の約75%を占めているというデータもあるのです。
※相続財産が5000万円以下の家庭が多いので、この比率は当然とも言えるのですが。
ただ、残念ながら相続を機会に、それまで仲良かった家族が仲違いしてしまうケースも珍しくありません。
その主な原因は「事前に準備できていなかったから」であることが多いのです。
相続争いを回避するための一番の方法は「家族で事前に話し合っておくこと」に他なりません。
ただし、話し合いは「正しい知識を持って話し合うこと」が大切です。
まずはここでご紹介する本を読んで、基礎知識を身につけましょう。
磯野家の相続 | 長谷川 裕雅
形式:単行本・Kindle
Kindle Unlimited:☓
「相続について勉強したいけど、法律は難しいから気乗りしないなぁ……」
という方に読んで欲しいのが、本書です。
この本は、国民的アニメの「サザエさん」の磯野家を例に相続についての知識を解説してくれている良書です。
キャラクターがパッと思い浮かぶので、「被相続人が配偶者に対して」と説明されるよりも、「波平がフネに対して」と解説された方がすんなりイメージすることができます。
まずはこの本で基礎知識を付けてから、他の本で深く勉強していくのがオススメです。
子どもに迷惑かけたくなければ相続の準備は自分でしなさい | 五十嵐明彦
形式:新書・Kindle
Kindle Unlimited:☓
磯野家の相続で基礎知識が分かったら、「自分視点ですべきこと」を学んでいきましょう。
「子どものために、自分(もしくはパートナー)の相続対策を考えたい」
とお考えの方には、こちらの本がオススメです。
親の視点でやるべきことがまとめられているため、「何から始めればいいのか分からない」という状態から抜け出すことができるはずです。
「相続税、私が払うの?!」とあわてる前に子どもがやるべき相続準備の本 | 五十嵐明彦
形式:新書・Kindle
Kindle Unlimited:☓
先ほどとは逆に、「親の相続対策を手伝いたい」とお考えの方には、こちらの本がオススメです。
2015年(平成27年)に相続税が改正され、課税対象者が一気に約2倍に増えました。
その影響で、「気づいたら自分も課税対象者になっていた」という人もたくさんいます。
親が情報をキャッチして積極的に対策をはじめていればいいですが、高齢の方をはじめ、なかなか難しい方も多いでしょう。
それに相続というのは親や子どもだけで決められることではありません。
当事者である家族全員の協力が必要です。
だからこそ、子どものあなたも相続に関する知識を付けておくことが、親はもちろん家族を助けることに繋がります。
資産運用を学べる本
不況が続き、日本経済の先行きは「明るい」とはとても言えない、このご時世……。
ご自身の老後はもちろん、お子さまやお孫さんの将来を心配されている方も多いと思います。
そんな不安を解消するためにも、預金だけではなく、資産運用を考えなくてはいけません。
ただ、「資産運用」と聞くと、「株やFX(外国為替)に大金を注ぎ込んで破産してしまう!」といったアレルギー反応が出てしまう人も多いかと思います。
しかし、それは資産運用ではなく、単なるギャンブルです。
この分野でもちゃんと良書があるので、コンビニや本屋さんで「1億円稼げます!」のような本を見かけても一切無視しましょう。
図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください! | 山崎 元,大橋 弘祐
形式:単行本・Kindle
Kindle Unlimited:☓
金融・投資の世界で山崎元さんを知らない方はいないのではないかと思います。
山崎氏は、東大卒、外資系証券や保険など金融12社を渡り歩いた「お金のプロ」です。
「プロなら素人が理解できないような難しい投資法を押し付けてくるんじゃ?」
そんな不安は一切無用です。
何なら金融の知識が一切なくても問題ありません。
質問者「先生、金融のこと詳しくないし、これからもお金のことを勉強しないと思いますけど、お金の運用なんてして大丈夫なんですか?」
山崎氏「大丈夫。君みたいなド素人でも、ポイントさえおさえれば年間プラス5%くらいの運用なら目指せるよ」
こんな感じで進んでいく本で、ボリュームも少ないので、数時間もあれば読めてしまいます。
図解化される前の書籍も合わせると、すでに30万部を突破しているのもうなずける一冊です。
たった1,000円程度と数時間を投資するだけで、この先の人生で数百万円、人によっては数千万円のリターンが得られる可能性があるのであれば、これほど投資効率の高い本はないと言えるでしょう。
不動産のことを学べる本
終活において不動産対策はとても重要です。
なぜならそもそも不動産は「均等に分けることができないから」です。
もちろん1つの不動産を複数人で持つという選択肢もあるにはあるのですが、正直それは相続争いの火種になる選択とも言えます。
だからこそ、「不動産の価値」を客観的に捉えた上で、今後どうすべきかを考えていくことが大切です。
マイホーム価値革命―2022年、「不動産」の常識が変わる | 牧野 知弘
形式:新書・Kindle
Kindle Unlimited:☓
「マイホームを買おうとしている」もしくは「マイホームを売ろうか悩んでいる」という人に読んでいただきたいのが本書です。
今は世の中が目まぐるしく変わり、「土地神話」が信じられていたのも過去の話です。
「富動産」だったはずの「不動産」が「普動産」になり、やがて「負動産」や「腐動産」になってしまいかねない時代になりました。
その時代の中で失敗しない(賃貸も含めた)住宅選びの参考になるはずです。
「売れない不動産を持ち続ける」ということは、それを子どもや孫にも押し付けるということにも繋がります。
ぜひ本書で冷静な判断をするための知識を身に着けていただければと思います。
家賃を2割下げる方法 | 日向 咲嗣
形式:単行本
「老後のことを考えて賃貸アパート経営ってどうなんだろう?」
あなた、もしくはあなたの親御さんがこんなことを考え始めたら、ぜひこの一冊を読んでから最終的な決断をしてください。
「不動産管理会社である当社が家賃保証をする”サブリース契約”なので安心です」
この言葉を信じて、取り返しのつかない状況になってしまっている人が、世の中にはたくさんいます。
素人が相続税対策で賃貸アパート経営をしてはいけない、これだけの理由
サブリース業者の甘いささやきに惑わされないためには、「賃貸アパート経営はいかに厳しい立場か」を理解しなくてはいけません。
あなた自身、もしくは親御さんを説得するため、または納得して賃貸アパート経営に乗り出すためにもお読みいただくことをオススメします。
また、現在賃貸アパートに住んでいる人はこの本を読むことで、家賃という最大の生活コストを下げることができることに繋がるかもしれませんので、それだけでも一読の価値がある一冊だと言えるでしょう。
生前整理・遺品整理を学べる本
「片付け」
やらないといけないと分かっていても、ついつい先延ばしにしてしまっている方も多いのではないでしょうか?
また、「家を片付ける」という経験がないため、これがいかに時間的にも体力的にも精神的にも大変な作業が想像できないという方も多いかと思います。
さらには年齢を重ねるにつれて、片付けたくても体が動かなくなってきます。
それどころか年齢と共にモノで寂しさを埋めたくなり、さらにモノが増えてしまうというケースも多々あります。
ドキッとした方は、早め早めに「片付け」に手をつけ始めましょう。
親の家を片づける
形式:単行本・Kindle
Kindle Unlimited:◯
こちらは親御さんと離れて暮らす方に、ぜひお読みいただきたい一冊です。
「誰も住まなくなった実家を片付ける」ということを現実的に考えたことはありますか?
言葉で言うのは簡単ですが、これが実際はいかに大変なことで、かつ精神的にも負担がかかるのかがよく分かります。
なぜなら本書では、「実際に実家の片付けをした15人の実体験エピソード」がまとめられているからです。
それぞれみなさん境遇も異なっていて、親と同居することになり片付け始めた方、亡くなった親の家を片付けることになった方など様々です。
中にはすべて片付け終えるのに8年もかかった方もいらっしゃいます……
どのエピソードもとてもリアルで、読み進めていると自然と「今のうちから何とかしていかないと」という気持ちが湧いてきます。
そして何よりも「今の内にもっと親を大切にしよう」「片付けを通して親と向き合おう」という気持ちになれる良書です。
ぜひ兄弟姉妹と一緒に読んでみてください。
遺品整理屋は見た!!天国へのお引越しのお手伝い | 吉田 太一
形式:単行本・Kindle
Kindle Unlimited:◯
こちらは、かなり「重たい一冊」になります。
なぜならテーマが「孤独死」だからです。
この本を書いているのは遺品整理サービスを提供しているキーパーズという会社の代表者さんです。
本の中では、孤独死の現場に駆けつける社長の吉田さんやスタッフさんの生々しい経験談が綴られています。
ただ、この本を読み進めるのは相当なパワーがいりますので、それなりの覚悟を持って読むようにしてください。
人によっては食事前に読んでしまうと、食べ物が喉を通らなくなってしまうかもしれません。
本を読むだけでもそれだけの衝撃なので、実際の現場は想像を絶するものでしょう。
その中で真摯に対応されている吉田さんやスタッフさん達には、ただただ感心するばかりです。
そして、今の時代は孤独死は他人事だとは決して言えません。
田舎を離れて都会で働く人が増え、核家族化が進み、未婚者が増えてきています。
高齢者はもちろん、若い人であっても急死してしまったら、その時点で孤独死になる可能性があるのです。
そういう意味でも、「孤独死の実態」を知っておくことは、決して無駄なことではないはずです。
認知症対策を学べる本
現在、認知症に対する効果的な治療法は見つかっていません。
できることと言えば、
- 認知症の発症を遅らせること
- 認知症が発症してからの問題を最小限に留めること
です。
「発症を遅らせる」に関しては、認知症の予備軍である「軽度認知障害(MCI)」を早期発見できれば、発症を遅らせる治療を受けることができます。
最近では血液検査で簡単に認知症検査ができるようになっているので、積極的に活用されることをオススメします。
また、「認知症が発症してからの問題を最小限に留めること」に関しては、認知症を発症する前にどれだけの準備ができるか、にかかっています。
わかりやすい家族への信託 | 酒井 俊行
形式:単行本・Kindle
Kindle Unlimited:◯
今、「認知症対策のイノベーション(革新)」と言われている、「家族信託」というものをご存じでしょうか?
現状、もし親など家族の誰かが認知症になってしまった場合、本人が判断をできない状態になってしまうため、財産が凍結されてしまうという事態が起こります。
具体的には、
- 銀行から預金をおろせない
- 不動産を売却できない
- 不動産の管理ができない
- 遺産分割協議ができず、相続手続きを進められない
などの問題が起こってきます。
そのためにも家庭裁判所に申し立てを行い、「成年後見人」という立場の人を指定してもらうのが一般的です。
成年後見人とは未成年の保護者と同じような役割だと考えれば良いでしょう。
ただ、成年後見人はすぐに指定してもらうことができず、通常1〜2ヶ月くらい時間が掛かってしまいます。
また、1〜2ヶ月後に指定してもらえるのが、必ずしも自分とは限りません。
裁判所から「あなたではなく、(司法書士や弁護士の)◯◯さんを成年後見人としてください」と言われてしまう可能性もあるのです。
ちなみに一度成年後見人として指定されてしまうと、「正当な事由」がない限り変更することができませんので、成年後見人に対して報酬を払い続けなくてはいけません。
正当な事由とは病気や事故で入院してしまったり、遠方へ引っ越してしまう場合などです。
さらに、成年後見人の役割は「財産を守ること」なので、不動産を売却したり、新規の契約をしたりすることはできません。
これが「財産が凍結してしまった状態」です。
そして、その状態を回避できる画期的な方法が、「家族信託」というわけです。
この制度は2007年9月に「信託法」が改正されたことで活用できるようになったのですが、まだまだ認知度が低いため、「この制度を知ったときには、すでに親が認知症になってしまっていた」というケースが多いのです。
認知症になってしまってからこの制度を活用することはできません。
今この制度を知ったあなたは、ぜひこの本を読んで家族信託について学び、早めの対策をはじめてくださいね。
未来を考えるための本
終活をする上で、「未来を考える」ということはとても大切です。
なぜなら基本的に終活は親や自分だけの問題ではなく、パートナーや子どもにも関わってくることだからです。
「子どもや孫のために」と思ってやったつもりでも、彼らが大人になった頃にはそれが人生の足かせになってしまうことも十分にあり得ます。
特に不動産なんかは良い例ですね。
だからこそ、これらの本を参考に「これからの時代に合わせて、今取るべき一手」を考える時間を作ってみてください。
日本再興戦略 | 落合 陽一
形式:単行本・Kindle
Kindle Unlimited:☓
落合陽一さんは最近メディアで露出する機会も多いため、ご存じの方も多いかもしれません。
ただ、その風貌や独特の口調、動きから「変わってて、何だか気味の悪い人」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、実はこの人は今の時代において、とても重要な人物だと言われています。
なぜなら、日本には「何かひとつの分野でのスペシャリスト」はたくさんいますが、日本中を探しても彼のように「教育」「研究」「経営」「アート」「ものづくり」のすべてに精通している人はほとんどいないからです。
そんな彼が「日本が経済的に世界から遅れを取っている今、日本を再興するために必要なことは?」というテーマで書かれた著書が、
「日本再興戦略」
です。
この本は発売と同時に売れに売れ、発売わずか1週間で8万部も売れるという記録を打ち立てたほどです。
「これから日本はどんどんダメになっていくんだろう」と、心のどこかで悲観的になっている人ほど読んでいただきたい一冊です。
エクサスケールの衝撃 次世代スーパーコンピュータが壮大な新世界の扉を開く | 齊藤 元章
形式:単行本・Kindle
Kindle Unlimited:☓
この本はご紹介するかどうか悩んだ一冊です。
なぜならこの本の著者である齊藤氏は、2017年に助成金の詐欺容疑で逮捕されているからです。
しかしながら、著者が設立した株式会社PEZY Computing社は、スーパーコンピューターの開発において輝かしい実績を残してきたことは紛れもない事実です。
また、この著書で書かれていることが、その事件によって「すべて無価値」などということはありません。
この本を読めば、「スパコン開発の重要性」と「スパコンの発展は未来の私たちに何をもたらすのか」がよく分かります。
例えばですが、「親が今持っている土地はいずれどうなるんだろう?」という問いに、1つの答えを示してくれる一冊です。
お金2.0 新しい経済のルールと生き方 | 佐藤 航陽
形式:単行本・Kindle
Kindle Unlimited:☓
こちらの本は先ほどご紹介した「エクサスケールの衝撃」と同じような主張の書籍です。
ただ、エクサスケールの衝撃は「テクノロジー寄り」の視点から、そしてこの本は「経済寄り」の視点から未来の洞察を語っています。
※タイトルこそ「お金」となっていますが、内容は「経済」というもっと大きなテーマで語られています。
そして、不思議なことに両者の主張はピタリと合致しています。
もちろんこの主張が必ずしも正解という訳ではありませんが、過去の歴史と照らし合わせてみても、ここで語られている世界が到来する可能性の方が高いかもしれません。
私たちは良くも悪くも世界が大きく変革するまっただ中で生きています。
「お子さんやお孫さんが生き抜いていくのは、一体どんな世界なのか?」
これを今知っておくか知らないままで過ごすのかでは、家族の幸せに大きく影響するかもしれません。
そんなことを深く考えさせてくれる一冊です。
生き方を考えるための本
ここでは「自分の生き方」について考えるキッカケとなる本をご紹介します。
道をひらく | 松下 幸之助
形式:文庫・Kindle
Kindle Unlimited:☓
「経営の神様」の異名を持ち、松下電器産業(現パナソニック)をたった一代で築き上げた日本を代表する経営者である松下幸之助による一冊です。
この本は、松下氏が設立したPHP研究所の機関紙「PHP」に連載したエッセイをまとめたもので、短編が120あまり載せられています。
実はこの中で彼の終活に対する考え方が分かる「生と死」というタイトルのエッセイがあります。
日本だけでなく、世界をも変えた松下氏。
彼は一体どんな視点から「生と死」を見つめていたのでしょうか?
ぜひ本書で、彼の世界に触れてみてください。
また、本書はこのエッセイだけに限らず、松下氏の達観した言葉の数々から「生き方」を学ぶことができます。
「常に手元に置いておき、ふとした時に開きたい」
そんな一冊です。
池上彰と考える、仏教って何ですか? | 池上彰
形式:単行本・文庫・Kindle
Kindle Unlimited:☓
終活をはじめると、仏教徒の家系の方であれば誰もが一度は「仏教が気になる瞬間」があると思います。
その瞬間に、ぜひ読んでいただきたいのが、この一冊です。
なぜなら仏教とは「死後ではなく、生前にこそ学ぶべきもの」だからです。
詳しい解説は以下にまとめていますので、そちらをお読みいただければと思います。
だから仏教は面白い! | 魚川祐司(前後編)
形式:Kindle
Kindle Unlimited:◯
こちらも仏教に興味を持った人に読んでほしい一冊です。
ただし、こちらの本は「若い人向け」です。
なぜなら仏教を「異性とは目も合わせないニートになれ!」や「永遠のRPGのレベル上げ」と表すなど、比較的若い人に馴染みのある言葉を使って解説されているためです。
「仏教って何だか難しそう」という先入観のある方にとって、仏教の入門書となるでしょう。
前後編ありますが、Kindle Unlimitedの対象本なので一気に読んでしまいましょう。
ヒュッゲ 365日「シンプルな幸せ」のつくり方 | マイク・ヴァイキング
形式:単行本・Kindle
Kindle Unlimited:☓
今、「世界一幸せな国」と言われている国をご存じでしょうか?
それは実は「デンマーク」です。
その幸福度の高さには目を見張るものがあり、ここ数年の世界幸福度ランキングでほぼ1位を独占しているほどです。
ちなみに日本人の幸福度ランキングは51位です……
では、なぜデンマークの人々はそんなに幸せなのでしょうか?
その理由のひとつが「ヒュッゲ(Hygge)」と言われる、彼らが持つ価値観や文化です。
そしてそれを分かりやすく解説してくれているのが本書というわけです。
詳しいことは以下にまとめていますので、興味のある方はぜひご覧になってみてください。
紙のデザインや手触りも素晴らしく、「持っているだけで幸せを感じられる本だから」です。
逆境を乗り越えるために読みたい本
ここでご紹介する本は、まさに究極の本と言えるかもしれません。
人生で起こること すべて良きこと: 逆境を越える「こころの技法」 | 田坂広志
形式:単行本・Kindle
Kindle Unlimited:◯
- 大切な人が重い病気にかかってしまった
- 大切な人を亡くしてしまった
そんな境遇にあるすべての方に読んでいただきたいのが本書です。
大切な人を亡くすということは、人生において何よりも避けたいことで、何よりも辛いことです。
ほとんどの人は、その悲しみに押しつぶされてしまいます。
そんな時にこの本で、「心のあり方」を学んでみてください。
もちろん今は「こんな辛いことを良い事だと思うなんて、とても無理だ」と思われるでしょうし、「そもそも不謹慎だ」とも思われるかもしれません。
しかし、過去に逆境を経験し、乗り越えられてきた著者だからこそ語れるその一言一言は、あなたの胸の奥底まで届くはずです。
この本との対話を通して、「今、そしてこれから自分はどうあるべきなのか?」を見つめてみてください。
読み終えたときにはきっと、「人生で起こること すべて良きこと」という言葉の意味がきっと理解できていると思います。
まとめ

しかも、どれも読みやすそうですし、勉強になりそうですね!
さて、どれから読もっかな〜♪

終活に限らず、何か新しいことに取り組む時は自分だけの力で何とかしようとするよりも「人の知恵」を借りた方が早くて、何より確実に物事を前進させることができるからの〜。
みなさんもこの力を上手く使って、自分や大切な人の終活を進めてくれたら嬉しいの〜。
ここでは終活に役立つ本を紹介していこうかの。