↑のお花はガーベラで、ガーベラ全般の花言葉は「希望」「常に前進」「前向き」です。色ごとに花言葉が違うのですが、どれも素敵ですよ。
ポジティブ終活をご覧いただき誠にありがとうございます。
当サイトでは「終末期を自分らしく活き活きと生きる」をコンセプトに、ポジティブな終活を教えてくれる「ポジ仙人」と、何事もいつもネガティブに考え気味の「ネガ男くん」の力を借りてポジティブな終活情報をお届けしています。


何でもネガティブに考えてしまうクセがあるので、いつもポジ仙人からアドバイスをもらいながら勉強中です。
でも、終活でやるべきことなんて、僕に分かるかな〜(汗)
この記事をご覧いただいているということは、おそらくあなた自身、もしくは大切な方の「終活」について興味をお持ちなのではないかと思います。
ただ、終活といっても「これを絶対にしないといけない」というルールが有るわけではないため、「一体何からすれば良いの?」と迷われる方が多いのも事実です。
そこで今回は、そんな方のために「終活で取り組みたい7つのこと」をご紹介したいと思います。

「こうしなきゃいけない!」っていう順番とか方法とかあったりしないんですか?

何も難しく考えることはないから大丈夫じゃよ。
「終活」は自分ができそうなことから時間をかけてゆっくりとやって行けば良いんじゃ。
今日はネガ男くんにも分かりやすいように、ポイントを7つにまとめておいた。
ネガ男くんのご両親の終活の参考になると良いの〜。
そうです。
今回は「7つのこと」としていますが、必ずしもこの順番通りにやる必要はありません。
終活は「慌てず、無理せず、できることから」が基本です。
あなたが始めやすそうなものから始めてみてください。
もくじ
1. 心を整理すること

心の整理とは別の言葉に言い換えれば「人生の棚卸し」とも言うかのぉ。
まずは、これまでの自分の人生をゆっくりと振り返り、ひとつひとつ掘り下げて整理していくことが大切なんじゃよ。
終活に必ずしも順番が無いとは言え、できれば一番始めに取り組みたいのが「心の整理」です。
ポジ仙人の言葉通り、まずは自分の人生をゆっくりと振り返りながら整理してみましょう。
嬉しかったこと、楽しかったこと、悲しかったこと、苦しかったこと、辛かったこと、心を動かされたこと、心に強く残っていること……などなど。
また、ご両親のこと、お友達のこと、仕事で出会った人のこと、学校のこと、会社のことなど、あなたがどんな人生を歩んで来られたか改めて振り返っていきます。
それらをひとつずつゆっくりと思い出しながら、ノートに書き出していきましょう。
中には思い出したくなかったことや、目を背けたくなることもあるかもしれません。
とは言え、「そういった出来事があったからこそ、今のあなたがある」のです。
それらを受け入れながら、過去の自分と向き合ってみてください。
ポジティブな終活の第一歩は「自分を見つめること」です。
自分をしっかり見つけることができたら、あとは家族のためにもエンディングノートを書いていきましょう。
エンディングノートとは自分の終末期や死後に、家族があなたの意志に基いてスムーズに判断や手続きを進められるように必要事項を書き留めることができるノートです。
エンディングノートはいろんな会社から販売されていますが、使い勝手や網羅性を考えるとコクヨのエンディングノートを使っておけば、まず問題はありません。
他のエンディングノートを見てみたい方、複数のノートを試してみたい方はAmazonや楽天で探してみてください。
また、エンディングノートを書く年齢に早すぎることは決してありません。
就職や転職、結婚や出産など、あなたやお子様を含めた家族環境に変化がある度に書き換えておくと、いざという時にとっても役立ちますよ。

僕もちょっと早いけど、自分の人生を振り返ってみようかな〜。
2. モノを整理すること

家の中を見渡すと、「あれ? これって本当にいるのかな?」と思う物がありゃせんかの?
実は不用品や遺品の整理は思っている以上に時間やお金がかかるものなんじゃ。
とくに親と子が離れて暮らしている場合は子供がとても大変な想いをすることになってしまうんじゃ。
だからと言って「1日でも早く綺麗にする」は裏目に出ることもあることも覚えておきたいの〜。
人は歳をとればとるほど、物を所有することで寂しさを埋めたくなるものです。
でもそれも仕方がないのかもしれません。
仕事を引退したことで社会との関わりがなくなってしまったり、子供や孫が離れて暮らしていたり、周りの友人・知人が他界してしまうなど、年齢とともに人付き合いはどんどん減ってしまいます。
それに今の高齢者世代は物に恵まれない時代に育った「もったいない世代」と呼ばれる人たちです。
今の若者のように「使わないから捨てる」なんて簡単には言えません。
ですが、もし前向きに終活に取り組まれるのであれば、モノの整理はぜひとも取り組みたいところです。
なぜならモノの整理は想像以上に時間とお金が掛かり、体力的にも精神的にも負担が掛かるからです。
大きな家であれば数年かけてやっと整理できた、という話も珍しくありません。
また、亡くなった後だと、すべてのモノが「その人との想い出」になるため、なかなか片付けが上手く進みません。
できるだけ生前に整理することを心がけましょう。
もちろんいきなり全てを片付ける必要はありません。
できそうな場所から時間をかけてゆっくりと取り掛かっていきましょう。
また、親御さんと離れて暮らす方は「片付けるなら1日でも早い方が良い!」と意気込む気持ちは分かりますが、その考えはもしかすると裏目に出てしまう可能性もあるので注意が必要です。
あなたから見ると「不要なもの」だとしても、親御さんからすると「大切で、捨てがたいもの」かもしれないからです。
※もちろん逆のパターンもあります。
どうか親御さんのペースに合わせたモノの整理を心がけていただければと思います。

ウチの場合は親だけじゃなくておじいちゃん、おばあちゃんのモノまであるし。
今は実家から離れて暮らしているし、兄弟で手分けして少しずつ親の片付けを手伝おうかな。
よし、まずは実家へ行ったときに家にあるモノをリストアップしてみよう!
3. お金や資産を整理すること

資産の種類が多ければ多いほど、解約や名義変更なんかの手続きが増えてしまうからのぉ。
大切な人を亡くした後で故人の名前や死亡日を何回も書かされることは、残された家族にとっても辛いものなんじゃ。
あっちへ行き、こっちへ行き、必要な書類を集めて……と、体力的にも精神的にも大変な日が続くことになる。
「ウチは資産なんて無いから関係ない」と思っている人もいるかもしれんが、できるだけ資産をスッキリさせてあげるのも家族を思いやる立派な行いなんじゃよ。
それをしなかったがために、仲の良かった親子や兄弟が仲違いになってしまったという悲しい話もたくさんあるからの〜。
お金は分かりやすいですが、資産は金融資産や不動産、嗜好品など様々な種類があってとても複雑です。
これらを整理しておく一番のメリットは、何と言っても「相続争いを避けること」でしょう。
たとえば長男が1億円の不動産を相続し、次男が1,000万円の現金を相続した場合を考えてみましょう。
どれだけ長男が生前に親の面倒を見ていたとしても、次男が「9000万円の差」に対して不公平感を感じてしまう可能性はゼロではありません。
これは極端な例ですが、「不動産は仲良く分けにくい資産である」ということを理解しておきましょう。
なので、いらない不動産があれば、できるだけ生前に現金化することをオススメします。
また、相続税のかかりそうな人は生前にお墓を買う(死後に買うと相続税の資産対象となってしまいます)など、できる対策は早めに行うと良いでしょう。
さらに株や為替、ゴルフやリゾートの会員権なども相続財産として見なられますし、それ以上に遺族が名義変更や解約などの事務手続きに追われることとなり、これが意外と大きな負担となります。
「仕事の付き合いで契約した」という理由で売却・解約しにくい資産もあるかもしれませんが、遺される家族のためにも一度全体を整理し直してみることをオススメします。
さらに資産はパートナーや子ども、孫に生前贈与することで相続税対策にもなりますので、これについては別の機会で詳しく紹介したいと思います。
また、少額しか入っていない銀行口座を一本化したり、使っていない銀行口座やクレジットカードの解約などもしておきたいところです。

子供の僕らは全員ゴルフやらないから、相続することになったら面倒だなぁ。
よし! この機会に親に資産のことをそれとなく聞いてみよう!
4. 体を管理すること

これは終活だからというわけでなく、人生は何と言っても体が資本じゃからの〜。
ただ生きるのではなく、活き活きと生きるためには健康の維持と健康状態のチェックは欠かせないんじゃ。
子供はできるだけ親の健康状態をしっかり把握しておきたいところじゃの〜。
この3つを意識して、「活き活きと暮らしていける体」を保ちましょう。
また、その3つにプラスαで欠かせないのが「定期的な健康診断」です。
日本は世界一の長寿国なので、こんなことを言うと「信じられない」と思われるかもしれませんが、日本は世界的にも「予防医療の意識が低い国」であることをご存知でしょうか?
私たち日本人は「病院は病気になったら行くところ」という意識が強いと思います。
それは日本が(今のところは)恵まれた社会保障制度があるからです。
ところが海外に目を向けると、そうではありません。
例えばアメリカや韓国の生命保険では「定期的にがん検診を受けると保険料が安くなる」という仕組みを導入しているケースもあります。
つまり検診を受けないと保険料が高くなってしまうため、必然的に受診者が日本人に比べて多いというわけです。
海外と言っても先進国に限りますが、「できる限り早く病気を見つけてすぐ治す」が海外、「病気になったら病院で治す」が日本だと思っていただければ良いかと思います。
だからこそ、できる限り1年に1回は積極的に検診を受け、健康状態を把握することをオススメします。
中には「去年の検査結果は良好だったし、今年はいいか」と検査を受けなかったところ、翌年にガンが見つかり、進行が早くて数年で亡くなってしまった、という話も珍しくありません。
検診は必ず定期的に受けておきましょう。
また、ご両親の健康を心配されている方は誕生日プレゼントや還暦などの節目に「人間ドック」をプレゼントしてあげるのもオススメです。
どうしても「面倒くさい」と後回しになりがちな検査ですが、子供たちからプレゼントされれば行かないわけにはいきませんよね。
そこで病気がなければ家族全員で安心できますし、たとえ病気が見つかったとしても早期治療することができます。
※翌年以降検査を受けなくて良いということではありません。できれば検査は毎年受けましょう
ただ、人間ドックやがん検診は早期の病気発見などのメリットもありますが、デメリットもあるので事前に把握しておきましょう。
デメリットとして挙げられる主なものは以下の通りです。
- バリウムの影響で便秘になる
- 内視鏡で胃や腸に穴を開けられてしまうリスクがある
- 放射線被曝のリスクがある
そこで最近注目が集まっているのが「遺伝子検査」です。
注目されている理由は何と言っても採血のみで検査できるため、体に負担がかからないこと、時間もかからないこと、そしてがんリスク発見率が高いことが挙げられます。
※東証一部上場のエムスリー株式会社の子会社でゲノム・パーソナル医療関連検査サービスを手がけるG-TAC株式会社が提供しているサービスです。
ご両親の体を気遣うのであれば、検討の価値は十分にあるでしょう。
また、お子さんはぜひご両親の検査結果を一緒に聞きに行ってみてください。

それ以前に自分自分の検診もまともにしてないし (=◇=;)
ネガティブな僕としては検査は面倒だし、結果を知るのも怖くて嫌なんだよな〜。
でも、この機会に両親と一緒のタイミングで検査してみようかな!
5. 自分が望む最後を描くこと

人間誰しも「逝き方」を決めることはできんが、「逝き様」を決めることはできるからの〜。
もしもの時に家族にどうして欲しいのか、しっかり思い描いておくことは、残される家族にとってもありがたいことなんじゃ。
ちなみに決めておきたい内容は、例えば以下のようなものがあります。
- 介護が必要になった時にどうするか?
- 延命治療状態になった時にどうするか?
- どんな葬儀が良いのか?
- お墓や永代供養はどうして欲しいのか?
これらを決めておきたい理由は2つあります。
それは、「自分のため」と「家族のため」です。
たとえばこれらを何も決めていなかった場合、遺された家族はすべての選択において、迷い続けなくてはいけません。



例えあなたが口頭で「葬式は質素にやってくれ」「骨は海にでも撒いてくれ」と言っていたとしても、いざその時の立場になると家族は「賑やかなことが好きだった人だし、祭壇は豪華にした方が良いんじゃ……」「散骨してしまって本当に良いんだろうか……?」など、必ず迷うことになります。
だからこそ、「自分が望む最後」をしっかりと描き、エンディングノートなどに形として残されることをオススメします。
そうすれば家族も「これがあの人の意志なんだから」と、それを軸に物事をスムーズに決めていくことができるからです。

よし! 今度実家に帰ったときに「親を亡くした友逹の話を聞いたら、すごく大変だったみたいだから今のうちに聞いてみたくてさ」ってさりげなく聞いてみよう!
6. それらを家族と話すこと

「家族だから分かってくれるはず」というのは少々危険な考え方じゃな。
意外と家族で本音で語り合う機会なんてないんじゃないかの〜?
親は親、子は子で言いたいことがあっても我慢してるものなんじゃ。
実際に話し合ってみると意外な本音が聞けたりするものじゃよ。
- 勝手に捨てた物が子どもにとって大切な物だった
- 実は子どもは実家に住む気がなかった
- 家族は延命治療についての考え方が違った
- 子どもはお墓を管理するつもりがなかった
また、就職や退職、結婚や出産などの環境の変化によって考え方も変わるので、その都度できるだけ話し合う場を作ることをオススメします。
とくに子どもは親の資産などを把握していないでしょうから、そもそも「何をどう考えたら良いのか」が分かりません。
できるだけ親御さんから積極的に声をかけ、情報を開示してあげましょう。

なんだか恥ずかしいし(照)
でも資産やお墓なんかは僕の嫁さんや子どもにも関係してくることだから、今の内から親の意思を聞いておいた方が良さそうだな。
7. 残りの人生をめいっぱい楽しむこと

何のために終活するのか? と聞かれれば、その答えは「人生を楽しむため」しかないからの。
身も心も軽くなって、思いのままの人生を生きる。
そんな生き方ができたら最高なんじゃないかの〜。
終活に取り組む一番の理由は、何よりも「残りの人生をめいっぱい楽しむこと」に他なりません。
最愛のパートナーと好きな時、好きな場所へ旅行に行ったり、子供や孫と時間を過ごしたり、趣味を増やしてみたり。
家族に迷惑をかけないための終活も大切ですが、人生とは天があなただけに与えてくれたかげかえのないものです。
だからこそ、当サイトに足を運んでいただいた方々には、「死ばかりを意識するネガティブな終活」ではなく、「ひとつでも多くの幸せを感じるためのポジティブな終活」に取り組んでいただきたいと思っています。
しあわせは いつも じぶんの こころが きめる
これはかの有名な詩人・書家である相田みつをさんの言葉です。
ぜひあなたもこの機会に前向きな終活について考えてみてください。
もちろん、中にはパートナーと死別してしまい、友逹も少しずつ減り、子どもとも離れて暮らしているという方もいらっしゃると思います。
それでも、地域のコミュニティに参加したり、お子さんにテレビ電話ができる環境を作ってもらうなど、今よりさらに人生を楽しむ方法がきっとあるはずです。
当サイトでも、そのヒントとなるような情報をひとつでも多くお届けできればと思っていますので、定期的にチェックしていただけますと幸いです。

僕なんていつもネガティブに考えちゃうからな〜。
でも親には幸せな人生を送って欲しいし、僕だって送りたい。
この機会に自分の人生をもう一回見つめ直してみようかな。
まとめ
今回は「終活で取り組みたい7つのこと」をご紹介しました。
人は誰しも「終わり」について、できれば考えたくないものです。
しかし、終わりと真正面から向き合った人は必ず「今」を大切に生きておられます。
たとえば重い病にかかられた方、事故などで死を身近に感じたことのある方などです。
それは一体なぜでしょうか?
おそらくそれは、病気や事故などの体験を通して「死生観」を掴まれたからだと思います。
人間はいつ死ぬか、分からない
この気持ちを持って「今」を生きているかどうかの違いではないでしょうか。
だからと言って死生観を掴むために病気や事故に遭うわけにはいきません。
そこで大切なのが「終活」なのです。
終活とは死生観を掴み、それによって「今をめいっぱい生きる」ための営みだと言えるでしょう。

たしかに最初の頃より「終わり」について向き合えるようになった気がします。
こうやって少しずつ「今」の大切さを感じていくのが終活なんですね。
この7つに分けて考えれば終活も取り組みやすそうですね!
これなら僕の親でも始められるかもしれません。

ネガ男くんにも終活の価値を分かってもらえて何よりじゃ。
そして大切なのは「終活は前向きな気持ちで、家族で協力しながら進めること」なんじゃ。
終活を通して、家族の絆が深まったという人もたくさんおるんじゃよ。
みんなもそんなポジティブな終活ができれば良いの〜。
ぜひあなたもご自身の、そして大切な方の終活をはじめられる際の参考にしていただければと思います。
本日も「ポジティブ終活」に来てくださってありがとうございました。
ワシがポジ仙人じゃ。
終活の情報をネガ男くんにも分かりやすいようにお届けするのがワシの使命なんじゃ。
みなさんもよろしくの〜。