
昨年、病気でお父さんを亡くされたという40代のKさん。
まだ60代だったお父さんの早すぎる死はとても辛いものだったそうです。
しかし、それと同時にお医者さんから余命が短いことを告げられながら、それよりも数年長く生きてくれたお父さんに感謝の気持ちでいっぱいだったというKさん。
とは言え、実際に現実を受け止める時は、やはり辛いもの。
頭では分かっていたはずなのに、しばらくは考え事もできなかったそうです。
そんなKさん一家には「ひとつの課題」がありました。
それは相続税の問題です。
Kさんの家系は代々地主で、自宅以外にもいくつも土地を持っています。
しかし、「地主」と言えど、都心ではなく地方の田舎町です。
このご時世ですから、「土地を貸してほしい」という人はいたとしても、「土地を売ってほしい」という人は滅多にいません。
幸いにもお父さんはある程度の現預金を残してくれていたため、相続税は納められそうです。
ただ、今後売れるまでは土地を維持していかなければいけないですし、お母さんが亡くなったときのことも考えなければいけません。
ところがKさんにもお母さんにも相続税の知識はほとんどありませんでした。
「自分が頑張らないと!」と感じたKさんはインターネットで相続税についての基礎知識を学んでいきました。
そこで二次相続(お母さんが亡くなったときのこと)まで考えた上で、今回の相続を考える必要があることを学んだそうです。
あれ? この税理士さん、何だか頼りない……
お父さんが亡くなってから、どこからともなく複数の税理士事務所から相続税申告手続きの案内が届いていました。
それを取っておいたKさんは、葬儀が終わって一段落してから「初回相談60分無料」と書かれていた1つの事務所へ行ってみたそうです。
ところが出てきた税理士はかなりの高齢で、「すごく良い人そうだけど何か頼りないな……」というのが第一印象だったそうです。
相続や今後の節税アドバイスもどこか曖昧。
「ご兄弟も含めてどう遺産分割するか決まったら教えてもらえれば」と言われた言葉が引っかかり、その違和感を払拭するためにインターネットで調べていたときに当サイトの「知識や時間がなくても大丈夫! 相続税に強い税理士が見つかる4つのステップ」をはじめとする相続税の税理士探しに関する記事を読んでくださったそうです。
「税理士によって、そんなに違ってくるもんなのか……」と感じたというKさんですが、前出の税理士さんの件があったため、すぐに腑に落ちたそうです。
そしてすぐに家から近くて相続税に強い税理士を探すことに。
税理士ドットコムと
税理士紹介エージェントに税理士紹介依頼をかけつつ、自身でもインターネットで検索をしたそうです。
検索していると、あるひとつの税理士事務所のホームページに辿り着きました。
書かれている情報をチェックすると、確認できる情報だけ見ても「相続税に強い税理士」の条件をほとんど満たしています。
しかも事務所の場所は家から車でわずか5分という好立地。
そのときは「近所にこんな税理士さんがいたのか!」と、とても驚いたそうです。
ホームページの情報だけでは不明点もあるものの、「一度相談してみる価値は絶対にある」と思ったKさん。
ちなみにその税理士さんは60分の相談で相談料として2万円がかかります。
しかし、Kさんはお金を払ってでも相談することを選びました。
昔の自分なら有料って聞いただけで候補から外してたと思います。
でもちょっと勉強したので、そのお金を払う「意味」というか「価値」というものが分かるようになったんです。
と、Kさんは言います。
正式に依頼をすれば報酬から2万円は差し引いてくれるそうですが、他の事務所に頼んだ場合は当然返ってきません。
しかし、Kさんにはそれだけの価値があると分かっているので、お金を払うことを嫌がるお母さんを説得し、相談へ行きました。
そこでKさんは自分の考えが間違っていなかったことを確信します。
税理士さんの質問やアドバイスは的確で、基本的な知識だけを勉強したKさんも十分に納得できたそうです。
何となくその会話を聞いていたお母さんも「じゃあ、この先生にお願いしようかね」という気持ちになってくれたらしく、そのまま依頼することに。
税理士さんが違うだけで、ここまで変わるものなのか……!
税理士が見つかってひと安心できたKさんですが、「相続税に強い税理士に頼んで本当に良かった」と感じたのは、その後からでした。
税理士さんからは「できればお父さんが生前使っていた銀行口座の過去10年分の取引履歴を取ってきてもらいたい」「すべての不動産の現地調査をさせてほしい」といった依頼があり、平日の日中に動けるお母さんに対応してもらったそうです。
何度も金融機関へ行ったり調査に立ち会うのは楽な作業ではないため、お母さんは「こんな細かくやらないといけないの?」とぼやいていたそうですが、Kさんは「大事なことだから頼むよ」と声をかけたそうです。
すると最終的にはいくつかの土地が実際の評価額よりも評価を下げれることが分かり、大きいものでは約4割も評価が下がる土地もあったそうです。
それを聞いてこれまでの作業の重要性が分かったお母さんと共にお礼を伝えると、「最終的に税務署がこれを妥当と判断するのか分かりませんが、税務署側から「もっと評価額を下げれますよ」と言ってくれることは100%ないですからね。まずはこちらの主張をすることが大切なんです。それが私の仕事ですから」という言葉を返してくれたと言います。
また、資産の総額が把握できた後に10ページ以上の資料を作ってくれ、それをもとに今回の相続でお母さんが何%相続すると二次相続でどれくらいの相続税が発生するのかを丁寧に説明してくれたそうです。
そして資料を見たKさんは思わずびっくり。
今回Kさんがどれだけ相続するかによって、二次相続を合わせると納税額に最大で数百万円もの違いがあることを知りました。
「何となく決めてたら後々に大変なことになるとこだった……!」
Kさんは「その事実」をもとに家族全員を集めて相続の方向性を改めて話し合うことに。
家族みんなの考えや意見を聞きつつ、税金のバランスも考えながら、どういう答えがベストなのか話し合いを続けたそうです。
最終的には全員が納得した上で、「今の自分達が取れるベストな方法に辿り着けたと思います」というKさん。
その瞬間に「あぁ、あの税理士さんにお願いして本当に良かったなぁ」と心から感じたとそうです。
まだ申告手続きは完全に終わってはいないものの、気分はとても楽になっているそうです。
そしてKさんからはこんな言葉(アドバイス)をいただきました。
最初は「税理士なら誰に頼んでも一緒じゃないの?」なんて思ってましたが、今となってはそれはとんだ思い違いだったということが分かりました。
税理士さんが常にこちらの立場に寄り添って考えてくれたり、資料を用意してくれたり、アドバイスしてくれたおかげで、家族会議で「何を決めるべきか?」がとてもシンプルになったんです。
当然と言えば当然なんですが、税理士さんって数字の計算だけするお仕事じゃないんですね(笑)
それに何より「この人にお願いして良かったな」と思ったのは、「父の死とちゃんと向き合う時間を作れたこと」でした。
僕ら家族にとって相続対策の優先順位は二の次です。
一番大切なのは父の死という受け入れがたい現実をしっかりと受け止め、父との想い出を家族みんなで思い返し、亡き父とも対話しながら自分たちの今後の人生を深く考えるということだと思います。
正直、最初に相談に行った税理士さんに依頼していたら、その時間は十分に取れなかったように思いますし、心の余裕も違っていたはずです。
もしかすると家族の関係もギクシャクしてしまっていたかもしれません。
そう考えた時に税理士さんには本当に助けてもらったと思ってます。
ちょっと勉強sれば分かることですが、相続税に強い税理士さんとそうでない税理士さんとで報酬(費用)が何倍も違うのか? というと、そんなことはありません。
むしろ節税アドバイスをしてもらったり、不動産の評価額を下げてくれたりしたことを考えれば「割安だった」と感じています。
今後周りで相続税の税理士を探している人がいれば間違いなくその人を紹介しますし、他の人にも「絶対に相続税に強い税理士さんに頼んだ方がいいですよ!」と声を大にしてお伝えしたいです。
ポジ仙人とネガ男くんのまとめ

Kさんの話を聞いてたら「相続税に強い税理士さんに頼まない理由なんて無いんじゃないの?」って思ってしまいますね。

それに「プロに頼んだ方が良い」というのは相続税に限ったことではないからの。
ポイントは「どういう人がプロなのか?」を知らなければ、プロに出会うことができないということなんじゃ。
そうすると人は「価格」しか判断基準が無くなってしまうから、とりあえず安い税理士さんを探してしまうんじゃな。
しかし、「安かろう悪かろう」という言葉があるように、安いということはその分「大切な何か」を省略している可能性が高いんじゃよ。
そこの見極めができるようになるには、「知識」が大切になってくるんじゃ。
「「この税理士は相続税を極めている」と分かる達人税理士の7つの特徴」のような記事を読んで、基本的な知識を身に着けてみてはいかがかの〜?
それだけで税理士探しがずいぶん楽になるはずじゃよ。
実は報告してくれたKさんは当サイトの「知識や時間がなくても大丈夫! 相続税に強い税理士が見つかる4つのステップ」を参考にして税理士さんを見つけたそうなんじゃ。
こうして誰かの役に立てているということが、本当に嬉しいの〜。