“ブーム”から“当たりまえ”へ。終活の意味と注目される背景とは?

ここ数年メディアを中心に話題になっている「終活」という言葉。

言葉自体は知っている、もしくは聞いたことがあっても終活という言葉の起源や注目されることとなった背景まではご存じない方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は終活という言葉の基本についてご紹介したいと思います。

「終活」という言葉が生まれたのはいつ? どこから?

終活という言葉は、週刊誌の「週刊朝日」から生み出された言葉とされています。

2009年に同誌で終活に関する連載が行われたのをキッカケに、終活に関する本(いわゆる終活本)がいくつも出版されるなど、世間に浸透しはじめました。

2010年には新語・流行語大賞にノミネートされ、2012年の新語・流行語大賞のトップテンに選出されました。

ちなみにトップテン年間大賞はお笑い芸人スギちゃんの「ワイルドだろぉ」でした。

なんだか懐かしいですね。

また、この年には流通ジャーナリストとしてテレビをはじめ、さまざまなメディアで活躍あれていた金子哲雄さんが肺カルチノイドで41歳という若さで急逝した年でもあります。

金子さんは生前から自身の通夜や葬儀、お墓の準備を進めており、会葬礼状の文章までご自身で書かれていたことが大きな話題となりました。

その完璧なまでの「逝き様」により、さらに終活に注目が集まることとなります。

ただ、この頃は終活というと「葬儀やお墓の事前準備」という意味合いが大きかったですが、現在では「自分の人生の終末期を見つめ、“今”を自分らしく活き活きと生きるための活動」を意味するようになりました。

“ブーム”から“当たりまえ”に変わりつつある「終活」

新語・流行語大賞というと、その名の通り「一時的なブーム」というイメージがありますよね。

実際に翌年には忘れ去られてしまう言葉もたくさんあります。

そこで、ここ数年で新語・流行語大賞のトップテン入りした言葉の中で、数年経った今でも聞く機会のある4つの言葉をピックアップしてみました。

過去にトップテン入りした言葉

  • 草食男子(2009年)
  • 歴女(れきじょ)(2009年)
  • イクメン(2010年)
  • 爆買い(2015年)
どれも話題になりましたし、今でも普通に使われている言葉じゃないでしょうか。

そして、そこに終活(2012年)を加えた4つのキーワードをGoogle トレンドというツールを使って調べてみました。

Googleトレンドとは検索エンジンを提供しているGoogleが持つ膨大なデータを元に、検索されたキーワードの傾向を見たり比較ができるツールです。

以下のグラフが5つのキーワードの比較となります。
※「草食男子」は現在メジャーな使われ方となっている「草食系男子」としました。

グラフをご覧いただくと、それぞれ新語・流行語大賞のトップテン入りしたタイミングで検索数が急激に増えているのが分かりますね。

ただ、終活(青の線グラフ)はトップテン入りしたタイミングでも、他の言葉と比べるとそこまで跳ね上がっていません。

ところが、時間とともに終活だけ少しずつ検索数が増えていっているのが分かります。

それに比べて他のキーワードは横ばい、もしくは下降トレンドです。

もちろん新語・流行語なので下降は致し方ないのですが、終活に関しては「ブームではなく着実に習慣として根付きつつある」と言えそうです。

ここから言えることは、もし「終活をするなんて後ろ向きで恥ずかしいことなんじゃないだろうか」と思われているのであれば、そんな事は決してありませんので安心していただきたいということです。

ぜひ前向きな気持で終活に取り組んでいただければと思います。

では、なぜ終活がブームで終わることなく当たりまえになりつつあるのでしょうか?

それは日本特有の「少子高齢化社会」「核家族化」が深く関係しています。

世界一の超高齢化社会の日本。でも親子別居が当たりまえ

2016年の65歳以上の高齢者人口比率ランキングを見てみると、日本は26.85%で断トツの首位となっています。

これは「団塊の世代」(1947年~1949年に生まれの人達)が2015年に65歳以上になったことが大きく影響しています。

ちなみに2位はイタリアで22.75%、3位はギリシャで21.6%なので、日本が飛び抜けて高いのがお分かりいただけるかと思います。

出典:世界の高齢化率(高齢者人口比率) 国際比較統計・推移 – Global Note

今や日本は世界から「日本は高齢化社会問題に対するモデルケース」として見られています。

そしてこの高齢化社会はこれからまだまだ進みます。

内閣府の発表によると2035年には33.4%で3人に1人となり、2060年にはなんと国民の約2.5人に1人が65歳以上の高齢者になるであろうと発表しています。
出典:将来推計人口でみる50年後の日本 – 内閣府

このように高齢化社会が進んできたことで、医療費が増えたり、介護が必要な人口が増えたりと様々な課題が出てきています。

しかし、一方で日本人の核家族化も進んでいます。

昔は親と子供が同居するのは当たり前でしたが、一人暮らしをする人が増えたり、結婚をしても親と別居するスタイルが一般化したことで、老後の面倒を見てくれる人がいないというケースも増えています。

また、子供が進学や就職を機に地方から都市部に出て帰ってこれない、ということもあります。

そうした背景から、終活に興味を持たれる方が増えているのです。

終活のイメージは良い? 悪い?

あなたは「終活」という言葉にどんな印象を持たれているでしょうか?

人によっては良いイメージをお持ちの方もいれば、悪いイメージをお持ちの方もおられると思います。

「終わり(死)のための活動をしましょう」

こんな文脈で語られる終活はたしかにポジティブに捉えることはできませんよね。

ただ、当サイトでの終活の「終」は決して死だけを意識したものではありません。

人生の終盤、その終末期を活き活きと生きることが終活だと考えています。

社会や家族のために働くのも良いですし、社会貢献活動に参加したり、旅行に行くのも良いですね。

ただ、年齢を重ねれば重ねるほど、どうしても体力は落ちてきてしまうということも事実です。

だからこそ本当にやりたいことを思いっきり楽しむために、体と心をできるだけ軽い状態に整えておくことが大切になってきます。

そう考えると、いずれ「終活」に代わる新しい言葉が生まれてくるかもしれませんね。

芸能人や有名人でも積極的に終活をする人が増えてきている

終活が徐々に根付き始めている影響として、終活を公言する芸能人や有名人が増えてきたことも挙げられるでしょう。

どんな方々が終活をしているのかは「【2018年版】終活をしている・していた芸能人や有名人まとめ」を参考にしていただければと思います。

こういった著名人の方々は一般の人達とは違った特殊な世界で生きておられます。

その世界で現役生活を少しでも長く華やかなものにするために、早め早めの対策をし、限界の年齢まで仕事に集中できる環境を整えているのかもしれませんね。

また、こういった著名人の方々が終活を公言してくださることで、世間に終活の重要性が伝わることになるのではないでしょうか。

まとめ

今回は終活という言葉について起源や注目されることになった背景などをご紹介しました。

新語・流行語大賞で注目を集めることとなった言葉ですが、今では“ブーム”から“当たりまえ”になりつつあります。

ただ、終活という言葉の定義が曖昧なのと同様に、終活と言われても何を取り組んだら良いのか分かりにくいというのも事実です。

ポジティブ終活では、ポジティブで分かりやすい終活情報をお届けして参りますので、よろしくお願いいたします。

本日も「ポジティブ終活」に来てくださってありがとうございました。

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