自分でしっかり見極めよう! 相続税申告における税理士の4つのタイプ

ポジ仙人
ネガ男くん。

前回勉強した「なぜ? 相続税に詳しい・強い税理士が意外と少ない3つの理由」の内容は覚えておるかの〜?

ネガ男くん
はい!

「税理士 = 税金ならすべて詳しい」っていうのは思い込みで、実際はいろんな理由があって相続税に詳しくない税理士さんもたくさんいるっていう話ですよね?

ポジ仙人
ホッホッホッ。

そうじゃ、そうじゃ。よく覚えておったの〜。

それでは今回はその続きに進んでいこうかの。

テーマは「相続税における税理士の4つのタイプを知る」じゃ。

ネガ男くん
4つのタイプがあるんですか!

なるほど、それを知った上で「誰に頼むべきかを見極める」ってことですね?

ポジ仙人
ほほ〜、なかなか飲み込みが早いの〜。

まさにそれじゃよ。

それでは早速説明していこうかの〜。

前回は相続税に詳しい・強い税理士が少ない原因として、以下を3つの理由をしました。

相続税に詳しい・強い税理士が少ない3つの理由

  1. 相続税申告は税理士にとって「ハイリスク」「ハイコスト」であること
  2. 企業の税務相談や申告と比べて市場規模が圧倒的に小さいこと
  3. 相続税申告が年間で税理士1人あたり約1.3件程度しかないため、人材も育成しにくいこと
これらについての詳細を知りたい方は「なぜ? 相続税に詳しい・強い税理士が意外と少ない3つの理由」でご確認いただければと思います。

おそらく、これまでのあなたであれば「税理士選びの基準」はおそらくこんな感じだったでしょう。

  • 大手の事務所だから
  • 実績がありそうだから
  • 近所で評判が良いから
  • ◯◯さんもやってもらったから
  • 知り合いにオススメされたから
  • HPがしっかりしているから
  • 費用が安いから

ただ、あなたもお気付きかと思いますが、残念ながらこれらはすべて「不確実な要因」です。

大きな事務所とは言え税理士さんは人それぞれですし、申告の実績はあったとしても適切な節税アドバイスまでしてくれるとは限りません。

また、ご近所さんや知り合いの推薦も、「そもそもその人は相続税にどれだけ分かった上で”オススメ”と言っているのか?」という疑問もあります。

例え費用が安くても、本来払わずに済んだはずの税金を払っていたり、申告漏れが見つかって追徴課税されてしまってはまったく意味がありませんし、今時ホームページは安価で綺麗な物を作ることができます。

しかし、あなたはすでに「税理士であれば誰でも相続税の相談や申告を任せても良いわけではない」ということを知っています。

そこで次に大切になってくるのが、「目先の情報に惑わされることなく、税理士さんがどのタイプなのか見極める力をつける」ということです。

この力が付けば、「その人に頼むべきかどうか?」をあなた自身が自信を持って判断することができるようになります。

そうすれば、相続税の節税や申告においてトラブルに発展する確率もグッと減らすことができるでしょう。

そのためにもこの機会に、4つのタイプを知っておいていただければと思います。

相続税における税理士の4つのタイプ

相続税申告における税理士の4つのタイプですが、すべてのタイプに均等に分かれる訳ではありません。

以下のようなピラミッド型に分かれているとお考えください。

下から順番に「初心者」「経験者」「ベテラン」「達人」となっています。

結論から言えば、あなたがやるべきことは「ベテラン」「達人」にあたる税理士さんを探すことになってきます。

ところが図を見ていただいてお分かりの通り、そのタイプは希少な人たちですので、見極めができたら積極的に依頼されることをオススメします。

それでは、一番下の「初心者」から順に細かく説明してきましょう。

1. 相続税の申告をしたことがない「初心者」の税理士


まずは「初心者」の税理士さんから解説していきましょう。

誤解のないよう先に説明しておきますと、このタイプの税理士さんはあくまでも「相続税に限って言えば初心者」という意味です。

相続税に関しての知識や経験がないとは言え、新人税理士さんでない限りは法人税法などの知識や経験は豊富に持ち合わせているはずです。

しかし、普段、企業の税務相談や申告をしている税理士さんが相続税と関わる機会というのはほとんどないのです。

クライアントの社長さんから相続についての相談をされた時くらいでしょう。

なので、このタイプの人は相続税の申告経験がないことはもちろん、相続税についての知識もあまり持ち合わせていない傾向にあります。

もしあなたが相続税について完全に無知なのであれば、頼んだあなただけでなく、頼まれた方も「畑違いだからどうしたものか……」と困ってしまうのが、このタイプの税理士さんです。

2. 相続税申告をしたことのある「経験者」の税理士

続いては「経験者」の税理士さんです。

このタイプの税理士さんは相続税の申告経験はありますが、残念ながら詳しい節税アドバイスまでは期待できません。

もちろん、「配偶者控除」などの基本的な節税知識は持っていますが、二次相続まで見据えたアドバイスはもらえない場合が多いです。
※「二次相続」とは、父親が亡くなり(これを一次相続といいます)、その後に母親が亡くなった時の相続のことを言います。

「ご家族で遺産分割協議が終わったら教えてください。その内容で申告しますので」

これと似たようなことを言われたら、このタイプの税理士さんだと思って良いでしょう。

ただ、これは「不親切な税理士さんだ」という訳ではなく、そもそも税理士さんにはそういう人が多いのです。

税理士の基本的な仕事は申告の代理や書類作成です。それ以上に積極的な節税アドバイスをしてもその分税理士さんの報酬が増える訳ではありません。
※ほとんどの税理士さんが「遺産総額の◯%」という形で報酬額を設定しており、「節税できた分の◯%」といった報酬はないためです。

また、遺産分割の話し合いは相続争いに発展してしまう事が多いため、少なからず税理士さんにも「自分のアドバイスがその火種になってしまったらどうしよう……」という想いもあります。それを考えると、いきなり積極的なアドバイスはしにくいといった事情もあるんですね。

もしこのタイプの税理士さんに相続税申告を依頼するのであれば、「依頼する側のあなたがそれなりに相続税の知識を持っている状態が望ましい」と言えるでしょう。

なぜなら知識のないまま依頼してしまうと、場合によっては後々に「本当はもっと節税できたはずだったのに……」「税務調査が入って追徴課税されてしまった……」といった問題が噴出するリスクがあるからです。

3. 申告はもちろん節税アドバイスもできる「ベテラン」の税理士

続いては「ベテラン」の税理士さんです。

このタイプの税理士さんは文字通りベテランなので、申告はもちろん節税アドバイスもできる人です。

具体的には二次相続まで見越した遺産分割アドバイスをしてくれたり、不動産の現地調査をしてくれるなど、「節税」「トラブル回避」をセットで考えてくれます。

もしあなたが相続税についての知識がない状況で依頼するのであれば、多少費用が高くなってもベテラン以上の人を選びたいところです。

また、生前に相続税の相談をする場合もベテラン以上の税理士さんがオススメです。

ただ、ベテランの税理士さんであっても、中には「実務は新人税理士や税理士資格を持たない補助スタッフに任せてしまう」というケースもあります。

自身が他の業務で忙しいので、スタッフに指示を出して実務をやってもらい、最終確認をして問題なければ申告するというパターンです。

もちろん新人税理士さんや補助スタッフさんの中にも優秀な人はたくさんいるのですが、さすがに私たちがそこまで見極めることはできません。

依頼をする際は「最後まで税理士さんが担当してくれますか?」と確認するようにしましょう。

4. 節税アドバイスからリスク対策まで完璧な「達人」の税理士


そして最後は「達人」の税理士さんです。

この税理士さんは、相続税の申告手続きの経験が豊富なのはもちろんのこと、それ以上に特殊な力を持っている人です。

それは、「常に依頼者の立場に立って、最善の策を積極的に取ろうとしてくれる人」です。

要は自分の都合は脇に置き、こちらのためになる情報を開示・アドバイスした上で最終決定させてくれる人だと思えば良いでしょう。

そのプロ意識はまさに「達人」です。

詳しいことは別の機会にご紹介しますが、「達人」の税理士さんだと分かる7つのポイントを挙げるとすれば以下のようになります。

「達人」の税理士さんの7つのポイント

  1. 事務所または税理士が相続税に特化している
  2. 費用が明確で、かつ安すぎない
  3. 最後まで税理士が責任を持って担当してくれる
  4. 節税を考えた遺産分割の提案を積極的にしてくれる
  5. 預金通帳などを見て申告漏れがなさそうかチェックしてくれる
  6. 不動産の現地調査を”すすんで”してくれる
  7. 税務調査対策にもなる「書面添付制度」を”すすんで”提案してくれる
税理士さんと実際に会って話をしてみて、これらの条件を満たしていれば、その人は「達人」である可能性が高いです。

さらに人柄も良く、自宅から近ければ最高です。

こういう良い税理士さんを見つけられたら、積極的に依頼することをオススメします。

その道のプロに頼めば費用が多少高いのは、なにも税理士に限った話ではありません。

むしろ「安いな〜」と感じた場合は、どこかで大切なことが省かれていると考えた方が良いでしょう。

「目先の支出を抑える」のか、それとも「将来のお金や時間を守る」のか、その視点を踏まえて最終的な判断をしたいところです。

また、優秀な税理士さんに依頼をして本当に満足できたら、近所の人や友人・知人の家族にもしもの事があった時は紹介してあげましょう。

そういった税理士さんが活躍できる機会が増えることが、知人や地域の人たちの幸せにも繋がっていくことになるからです。

まとめ

さて、今回は「相続税における税理士の4つのタイプ」をご紹介しました。

もちろん細かく分ければもっといろんなタイプの税理士さんがいますが、まずは「この4つだったらどのタイプの人なのか?」を見極められるようになりましょう。

そうすればきっとあなたが取れる選択肢の中から、ベストな選択がきっとできるはずです。

「自信がついたぞ!」という方は、ネットで地域の税理士事務所を検索してみたり、何度でも無料で税理士を紹介してもらえる税理士ドットコムを活用して、あなたに合った税理士さん選びをはじめてみるといいでしょう。

「どうやって税理士を探せばいいの……?」という方は「知識や時間がなくても大丈夫! 相続税に強い税理士が見つかる4つのステップ」で誰でもできる税理士選びの方法をまとめていますので、参考にしてみてください。

本日も「ポジティブ終活」に来てくださってありがとうございました。

ネガ男くん
ポジ仙人!

おかげで僕にも4タイプの税理士さんがよく分かりました!

やっぱり費用とか何となくの評判だけで決めてるのはダメなんですね。

僕も早速父親と一緒に税理士さん探しをしてみます〜♪

ポジ仙人
ホッホッホッ。それは良かった、良かった。

そうなんじゃよ。

安いということは「何か大切なことが省かれている」という場合もあるし、評判が良くてもそれは単に「申告してくれた」というだけの場合も考えられるからの〜。

「知らずに依頼をして数百万〜数千万円も余分に税金を支払ってしまった」ということのないよう、自分でしっかりと見極める目を持っておきたいものじゃの〜。

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